一時は脚光を浴びもてはやされた人たちが、時間が経つにつれ周りから忘れ去られ、時には犯罪者として再度世間を騒がすこともあります。
また、ずっと第一線で活躍を続けられる人もいます。
この違いって何なんでしょうね。
ある本に、人の欲というのは「いい欲」と「悪い欲」というのがあると書かれていました。
私達は「欲」という言葉に、何か悪いことというような印象があります。
「欲張り」という言葉が代表的にも思えますが、ずうずうしいとか、ケチとか、自己中心的とかいうような言葉に置き換えられているようです。
私が過ごした学生生活の中でも「Be men for others」「Mastary for Service」など周囲への自己犠牲を説いた言葉がありました。
こうした教義や宗教、哲学などでは無欲が説かれます。
こうした教義、宗教などは、「世の人たちのためになるような行為」を自欲を抑えて行うことを説いており、その考えを広めることで良い世の中を作ろうということです。
「良い世の中を作りたい」という欲が根本にあるわけです。
一方で、他人を押しのけたり、犠牲にしたりして「お金儲けをしたい」「幸せになりたい」という欲もあるわけです。
この前者が「よい欲」、後者が「悪い欲」ということです。
つまり、「よい欲」は自分のためにもなり、相手や周りの人のためになるもので、「悪い欲」は自分だけのための欲となると定義づけられていました。
人が「こうしたい」「ああしたい」と行動するとき、この人を動かすエネルギーは「欲」です。だから、その欲は「よい欲」でならねばならないわけです。
だから、何かをしたいと思ったとき、これは自分のためにもなり、相手や周りの人のためになるだろうかと考え行動すること。そうすれば、自分も楽しくなり、周りも喜ぶわけですね。
行動しようとするとき、これは「良い欲or悪い欲?」と考える癖をつけ、問題の解決法を考えるとき、自分だけではなく相手のためにもなる(ひいては周りの人のためにもなる)という良い欲で解決する方法を考える癖をつけたいと思います。