戦略について

社会に出てから

独立開業をしたり、準備をしているときビジネスとして考えてみる必要があるのはお分かりのことと思います。

市場調査、見込み患者の絞込みなどマーケティングを含め戦略を考えられることでしょう。

ひょっとすると、研修会、勉強会、コンサルを受けるなどということもされるかもしれません。

もっとも、手軽で頻度が高いと考えるのはHow to 本であったり、ビジネス本であったりするかもしれません。

でも、上手く同じ業界での成功例などの戦略を見つけたとして、そして同じ手法で実行したとしても成功するとは限らない、いや、失敗する例のほうが多いはずです。

その時、あきらめるようなことのない様に。

こうしたものは、良質なもの(再現性のあるもの)でも、業界が違ったり、環境も違うし、強みもタイミングも異なるから、そのまま成功するということのほうがめったにないことであると認識しておいてください。

そこで得たビジネス戦略に関する知識、情報は答えを示すものではなく、問題となることを分析するためのフィルターのようなものであると考えれば、使えないと思った戦略がいろいろなことに応用できるようになったりするのです。

そのためにはビジネスのマーケティング戦略、成長戦略を学んだ後で、実行する前に、考える時間を設けてみましょう。次々と新しいものを学んだり、直ぐに実行する前に、自分のビジネスの問題点をこの戦略で解決するには、どう実行すればよいかと考えて見ましょう。

そのためのコツは、プライマリークエスチョンの質を変えることだといわれています。

プライマリークエスチョンというのは頭の中で自分が自分に問いかける最初の質問のことで、回答は質問に対して自動的に出てくると言われます。

この答えの質を良いものとするために、良い質問ができるように習慣づけようというものです。

戦略を学び、実行しようとするときの質問は「どうやったら使えるか」が質の良い質問で、「これが使えるかどうか」という質問がダメな質問。

使える、使えないなどのYes.Noで答えられる質問をすると、Noの答えが重なり、あきらめることが多くなります。

一方のHowを問う質問だと、関係なさそうな戦略であっても頭の中で良い答えが出始め、試すことで結果が出て行きます。

戦略というのは、答えではなく市場の環境、タイミング、強みなどで変わるものであり、自分のビジネスにどう使うか、当てはめるにはどうしたらよいかを考えてカスタマイズすることが大切です。

これができるようになれば、教材や、本だけでなく、異業種の成功例、ニュースなどからも学びを得ることができるようになります。

戦略は、どうやったら使えるかを考え、実行してみることです。

このことは、これから独立開業しようとか、もうしている決裁権をもつ人たちは是非意識しておいてください。

雇われの身の人は、自分で決裁できるプライベートな部分で練習を積むことはできると思います。