私の勤める組織のトップとの共通の趣味である釣りに、その仲間である業者さん、友人とリフレッシュ企画として平日に休みを取り出かけました。このメンバーだけで釣りをするのは2年ぶりくらいになるでしょうかね。
最年少が60歳というグループですが、行きの車の中はまるで小学生の遠足状態。話題は尽きません。
今回の釣りモノは、とにかく贅沢を言わず、釣れるモノを釣ろうということで、先ずは、港で小鯵のサビキ釣り。これは、呑ませ釣りというフィッシュイーター、主にハマチ(ブリの若魚)を釣るための餌にします。
もちろん、これを南蛮漬けにしても食べられるのですが、厳密に言うと私たちがアカとよぶマアジ(他の呼び名としては、ヒラ、黄アジなど)と、アオとよぶマルアジが混ざって釣れることが多いです。小鯵の場合は、マアジが断然おいしいと思います。マルアジは大きくなって脂が乗ってくるとこれはこれでおいしいのですが、小鯵のときは食味が落ちます。
ただ、フィシュイーター達には、マルアジの幼魚の方が好まれるようです。これは体高さのためではないかと推測していますが、よくわかりません(^^;。でも、この2種が釣れた時は比べてみると違いは良くわかります。マルアジはマアジに比べて体高さがなく、スマートで背の色が青みがかっています。
なかなか見比べる機会がないのでわかりにくいかもしれませんが、見比べると
① 背の色が青みは薄く、尾鰭が黄色がかっているのがマアジ、背の色が青みがかっているのがマルアジ。
② 体つきが平べったく体高の高いのがマアジ、体高が低くて断面が丸く・スマートなのがマルアジ。
③ ゼイゴ(稜鱗:側線)のカーブの勾配がきついのがマアジ、緩やかなのがマルアジ。
④ 胸鰭とゼイゴのカーブの終点が近いのがマアジ、離れているのがマルアジ。
というように違いがあります。
慣れると、こうした違いが見たらすぐにわかると思います。
見比べなくてもわかる違いとしては、小離鰭(しょうりき)と呼ばれる鰭の有無を見ること。この小離鰭というのは、背鰭と尾鰭の間にある独立した鰭のことです。
これがないのがマアジ、あるのがマルアジです。
興味のある方は一度見比べてみてください。
スーパーでは、どちらも鯵と呼んでいますが、パックの外からでもわかります。
ちょっと話がそれました。
とりあえず、出港前に港で小鯵を100ほど釣ったでしょうか。これで、呑ませ釣りの餌には十分ということで、出船です。
先ずは、この小鯵を餌に、ハマチを狙ってみることにしました。
釣場は紀伊水道から鳴門海峡を通って播磨灘への水路です。満ち潮に乗って移動する群れを待つわけです。
地合の少し前にポイントに着き、とりあえず仕掛けを入れてみました。
まだ、さほど流れに勢いがない状態でしたが、餌のアジが暴れることがありました。上げてみると、アジが首根っこをかじられています。アオリイカです。
ちょっと、アオリイカを狙ってみようと、友人はエギを投入、私は掛け針を付けた仕掛けに変更してみました。2、3回流して見ましたが残念ながら釣れませんでした。
やっぱり専用のタックルで狙わないと難しいです。
そうこうしているうちに、鳴門大橋から潮目がだんだんと近づいてくました。風向きと潮の流れの向きが反対なのでうねりが出てきます。さぁ、呑ませ釣りの開始です。良く知ったもので、沢山の釣り船が集合です。遊漁船、漁師船などラッシュのようです。
船長曰く、今回の潮は潮周りの中で一番釣り易くいい潮ということでしたが、それに違わず絶好調です。
人流しごとに、船上では複数の竿が曲がります。
ハマチは出世魚であるブリの若魚の呼び名。関西では40cm以下をツバス、40cm~60cmをハマチ、60cm~80cmをメジロ、80cm以上をブリと呼びます。群れはツバスからメジロまでいるはずで、小型のモノは一気に餌を飲み込んでいきます。
あがって来るのはやっとハマチと呼べるくらいのサイズから標準的なハマチで、メジロにちょっと足りないとか、メジロと呼べそうなものは僅かでした。といっても、釣掘りで釣る魚とはパワーが違いますね。走り回りますので、同乗者に当たりがでると、まず仕掛けが絡みます。回避しようにも水深がありますから、仕掛けを回収している最中に魚がかかったりで、船上お祭り騒ぎでした。
まだ、餌にする小あじは生簀の中に沢山いましたが、釣果を入れるほうの生簀もいっぱいになりましたし、なんせ腕がパンパン。腰もだるくなりましたので、もう1種お土産を追加して陸上がりすることに。
タチウオを1人2尾ずつ持って帰れるように小一時間ほど釣って、港に帰り写真を撮りました。
ここから、クーラーに入れるために、釣った魚の頭を全て落としていきました。これに一時間ほどかかったでしょうか。
それでもいつもより速い時間に帰宅できましたよ。平日ですから、奥さんは仕事。それでもテーブルの上には、古新聞が積んであって、出刃包丁が出されていました。
釣り道具を置き場に納め、汚れた服を脱いで、お土産の下拵えをしました。なんせ、ハマチ10尾、タチウオ2尾ですから、結構な時間がかかりましたね。
とりあえず、下拵えをして、お風呂に入り、夕食を摂って布団へ。
ハードな釣行でしたが、私自身も1ヶ月以上空いてましたし、同行のトップも2年ぶりの釣行を十分楽しめたようで良かったです。