先日の記事で書いたような広島カープの快勝が嘘のような10日間でしたね。
まさかの連敗。毎日奥さんの嘆き、ぼやきに付き合いながら、監督も大変だなぁと思いました。
ファンは常に勝っていてほしいですから、負けが続くと野次も飛ばしたくなるでしょう。
先日の負け試合で、酔っ払ったおじさんがカープベンチの上から野次を飛ばし、試合が中断するシーンがありましたが、ああいった熱烈ファンを久しぶりに見たと感じましたよ。
昔は、熱烈なファンが多く、相手チームへの野次も凄かったですが、勝てないときのカープへの野次も凄かったです。可愛さあまって憎さ100倍ではないですが、一生懸命応援しているだけに、ふがいない攻撃やプレーを見せられると、野次もすごかったです。
「〇〇、いねぇ~!」「××、やめてまぇ~!」相手チームのファンとの野次合戦から、応援チームへの野次まで。
中学、高校時代はこの野次が面白くて球場へ足を運んだこともあります。
当時は、今のように持ち込み制限もなかったですから、結構いろんものがスタンドから投げ込まれたりしていましたね。
でも、当時のファンは最下位からBクラスを低迷している広島カープを見放しませんでしたよ。いくら野次を飛ばしても、また次の試合には応援に行くという生粋の広島ファンが多かったです。
それだけにあの初優勝のときの感激は忘れられませんね。
最近の野球の応援は広島カープだけでなく統一された綺麗な応援が目立ちます。これはこれで楽しいし、良いと思いますが、昔のようなコテコテの応援を思い出しながら懐かしんだ次第です。
少し、足踏み状態とは言え、優勝することは間違いの無い広島カープ。
やっと、昨日、一昨日と連勝し、雰囲気が戻ってきたかなぁと思っているところです。
連敗中も特別目立った原因はなかったように思います。
先発投手が毎回完璧な立ち上がりが出来るわけではないですし、打撃も10割なんていうことはありえないわけで、投手が野手のカバーをする、野手が投手のカバーをする、両方が絶好調の三つのパターンにならず、投手も、野手もいまひとつの調子という日が続いたとうことだと感じていました。
選手一人ひとりでいえば、スランプの期間が長いとか、欠点・問題点が改善できないなどがありますが、怪我人が出て戦力がダウンしたというわけではなかったですから、少し休憩して、CSに向けて準備をするくらいの余裕の気持ちで良いのではと思います。
このときの監督の選手起用は、「ちょっと打線が繋がらないなぁ、我慢して使っていこう」とか「この間に若手の選手を起用してみよう」とかという明確な意図があるかないか、そしてそれがチーム内に伝わっているか。
これからチーム作りをするなら、若手には育てるということで使い続ける、中堅からベテランには信頼して使うという意図を持った使い方がいいですね。
今年の巨人の岡本はこの手法で成長している筆頭でしょう。ヤクルトの青木選手の起用法もこの使い方ですね。
広島の前野村監督の場合は、まだ、チームの戦力が整わない時代でしたから、上記のような選手起用が出来ました。緒方監督の場合は、前監督から受け継いだ戦力が充実し1軍2軍の力の差が小さくなってきたのに加え、新井選手、黒田投手の加入でさらにレギュラークラスでの競争の激化。若手を一軍で使いながら育てることをしないでもチーム内の競争で育つという好環境になっているように思います。
後は、誰に出場のチャンスを与えるかが首脳陣の手腕というところでしょうか。